氏名 間瀬輝
所属 理学部 生物学科
宿舎 国際学生シェアハウス
入居期間 2020年4月~2021年3月

応募した理由

留学生と交流、さらに語学の学習ができると考え国際学生シェアハウスに応募しました。私は、自分と異なる背景を持つ人と交流することで、自分の価値観やものの見方、視点を広げることができると考えています。留学生と一緒に生活できるシェアハウスは良い機会だと思いました。また、言語がコミュニケーションにおいて全てだとは思いませんが、自分の考えを伝え、相手のことを理解するという複雑なやりとりでは、重要なものだと思います。『使える英語』を身に着けるのが応募したとき私の一つの目標でした。

シェアハウスに住んで経験したこと

実際に住んで実感したのは、お互いに理解するという難しさです。私に限らず誰でも「わかってもらえるだろう」という、口には出さない前提の上で生活していると思います。その前提は各個人の、今まで暮らしてきた環境、文化に依存するものです。日本の文化で育ってきた私と、異なる国出身の相手では、この部分がなんとなく、通じないような場面がありました。
3月になり入居したときのシェアメイトは二人、それぞれドイツ・フランスからの留学生でした。私はこの「言いにくいけどわかってほしい」部分をうまく伝えられず、ストレスをためました。語学面だけでなく、どのように表現するかという、根本的な方法がよくわかりませんでした。私のストレスは相手にも伝わり、衝突まではありませんが、ぎこちなく感じる場面がありました。
しかし相手が帰る少し前になって、ゆっくりと話す機会がありました。改めて、相手のアイデンティティが自分とは全く違うものであること、そこから学べるものがたくさんあることに気が付きました。現在は、もっと早く、相手を理解する、また自分を理解してもらう努力をしなかったことをもったいなく思っています。また『理解する』というのは当然のものではなく、お互いの努力が必要なものであることを学びました。
現在私は10月に新しく入居した、GDP専攻の学生と生活しています。とてもいい関係が築けていて、毎日寮に帰るのが楽しいです。

後輩へのメッセージ

少しでも気になる人は、とにかく入って、自分で体験してみてほしいです。どのような経験をするかはわかりません。しかし知らない、違う環境で育った人が近くにいる環境では、その人のことを考えずにはいられません。他人のことを深く考えるというのは、自分自身を知っていく過程につながります。自分自身について発見し、さらに視野を広げるような体験をしてみてください。