石埼未帆(環境生命科学研究科)

氏名 石崎未帆
所属 環境生命科学研究科
宿舎 桑の木留学生宿舎
入居期間 2020年10月~2021年9月

応募したきっかけ

留学中に助けられた経験を今度は私が岡山大学の留学生に還元したいと思ったことが応募のきっかけです。桑の木留学生宿舎にRAとして入寮する前に、ドイツに1年ほど留学していました。その際、留学生用の大学寮に住んでいました。初めての海外での生活、日本とは異なる文化や人とのふれあいの中で、現地の生活に関して多くの留学生やドイツ人に助けられました。また日本の大学に戻ったときに日常的に留学生と交流を深める中で英語を使う機会が欲しかったこともきっかけのうちの一つです。

コロナ禍で過ごす寮生活

私はコロナ禍の制限がかかる中、桑の木留学生宿舎に入寮しました。これまでの一般的な寮生活とは違うと思いますが参考になれば幸いです。
オリエンテーションや寮生への自治イベントなど、すべての行事がオンラインでの開催・交流となりました。正直に言うと、留学生と直接的に一緒に写った写真も一枚もありません。コロナの影響で多くの留学生が来日できず、私の住む棟にも留学生はわずかであり、物音ひとつしない寮に帰るのがとてもさみしく、思うような寮生活のスタートではなかったように覚えています。
ですが、RAとしての活動の中で、オンラインでの座談会を通して寮生と交流を深めること、オンラインでも寮生に何かプラスな交流を試みることはできる、またその姿勢が大事なのだと私は学びました。直接的な交流はできないけど、他のRA達と共に試行錯誤して進めたイベントは達成感のあるものでした。寮生との間接的な交流の中でも、寮生がRAに感謝の気持ちを伝えてくれたり、頼ってくれたりしてくれたことが活動の中でとても嬉しく、RAとしての活動が寮生に伝わっていることに喜びを感じました。

RAの活動を通して得たこと

RAの活動を通して、端的にかつ分かりやすく自分の意見をまとめること、国際交流で考えるべき視点、この2点について学べたと思います。一つ目は、RAは寮を運営していく中で、国際部や管理人の方や、またRAのみでのミーティングを定期的に行っています。いずれも決められた時間の中で行っているため、端的に言葉をまとめる必要があり、そのスキルが鍛えられました。二つ目は、多種多様なバックグラウンドを持つ人たちのことも考慮して国際交流を進めていく難しさを感じました。留学生にイベントを通して何かをプレゼントする、この行為は一見とても簡単なように見えますが、宗教的や文化的な理由など、いろんな人がいることを考え、プレゼントを絞っていく必要があります。これまで、ある程度同じ文化や価値観の中で育ってきた私にとって、このような観点や視点で物事をみることはとても新鮮で、今後も自分の価値観を越えて考えるスキルはいろんなことに役立てられると思います。

この経験をどのように今後に活かしていきたいか

いまだコロナの影響で留学生は少ない状況の中で、私はこの制限されたルールの中で寮生へのイベント内容や交流を深めるかを考えたことは、今後おそらくまだコロナの影響が残ると思われる社会に出ても役立つスキルだと思います。また、留学生との関わりは国際交流や文化的な意味でも、新しい価値観を築くことが出来ると知り、これからは、自分の持つ技術を高め、日本と海外を繋ぐような立ち位置でグローバルに活躍できたらと考えています。

後輩へのメッセージ

私は入寮したときに、学生生活が残り1年、M2でした。加えてRAの中で最年長でした。年齢は関係ないとわかっていながらも、どこかRAの人たちが扱いにくい存在になってしまわないか、不安に思うこともありました。コロナで留学生との交流こそ少なかったのは残念でしたが、RAとして桑の木留学生宿舎に住んで、十人十色の個性を持つRAに出会えたことは、これからも何かに挑戦し続けていたいなと思う気持ちにさせてもらえました。もちろん、研究との両立が大変な時もありましたが、大学院で勉強している人も少しでも興味があればチャレンジしてみてほしいと思います。研究とは別の新しい観点や人との交流が見つかるはずです。楽しむことを忘れずに、残りの学生生活を謳歌してください。応援しています!